当院では子ども達の歯並びやかみ合わせにも対応しており、この歯並びに対しても予防的なアプローチを行っております。早めにアプローチを行い、可能な限り将来の本格的な矯正歯科治療を減らそうという取り組みです。これを咬合誘導（こうごうゆうどう）・小児矯正ともいいます。イメージとしては、将来かみ合わせや歯並びが大きく崩れてしまわないよう、子どもの頃からゆっくりと誘導していってあげることです。当院ではこの咬合誘導を積極的に取り入れております。必要な場合は乳歯（こどもの歯）の時からマウスピースなどの簡単な装置を使うこともあります。矯正歯科治療は高額で、何かと大変なものです。しかし、早めにアプローチをしておけば、将来、その矯正歯科治療を受けないで済むこともあります。

歯並びやかみ合わせに問題がありそうな場合には、以下のパターンがあります。
①一見、問題がありそうだが、自然に改善する可能性が十分あるため、そのまま経過を観察しておいてよいもの
②まだ年齢が小さい頃にアプローチをしておけば、将来矯正装置を必要としないもの
　（生活指導だけで治るもの、診療室内でのかみ合わせの調整だけで治るものなど）
③まだ年齢が小さい頃にアプローチをしておけば、シンプルで簡単な矯正装置だけで治るもの
　（寝る時のみ装着するマウスピース型の装置など）
④やや複雑な矯正装置が必要なもの
　（②の装置を小さい頃に使い、その後追加で別の装置を使うなど）
⑤矯正歯科専門の医院で治療が必要なもの
　（骨格的な問題があったり、大人の歯の数がもともと少ないなど）
があります

また、お父さんお母さんや本人がどれくらいの状態を求めるかにより、治療の方針が変わることもあります。当院は提携している矯正歯科認定医と共に、子ども達が大きくなった時に矯正歯科治療ができるだけ必要ないようにするために、子ども達が小さい時から総合的に歯並びやかみ合わせに対応しています。全てではありませんが、歯並びに関して問題があれば、できるだけ早い段階から対応した方が有利なことも多くあります。

当院を受診していて今後歯並びに問題がありそうな場合、将来矯正歯科治療ができるだけ必要ないようにするために、早い段階でお父さんお母さんにお話をし、生活で気をつけることや、その後の方針について相談を行います。将来どうなりそうなのか、それに対してどのようなアプローチがあるのか、その治療はどのくらい必要なものなのか、を丁寧に説明させていただき、皆様のご希望を伺いながら一緒にその後の方針について考えていきましょう。

また、こちらからお話がなくても、もし歯並びに関して何か疑問や不安に思うことがあった時は、いつでも何なりとご相談ください。